●2002年08月31日(土)
★今日のワンコ★ 「お尻から出血している様なので,往診して下さい」と朝一で,電話が入りました.初診の方ですから,往診では詳しく検査が出来ないし,十分な治療も出来ないことが多いので,来院をお願いしたのですが,ワンコがハスキー犬で大きいことや,連れて来る車がないそうで,一応診察にお伺いすることにしました. お伺いしてワンコを見ると確かにお尻のあたりが血液で汚れています.周囲にもかなり出血の跡があります.下血だとしたら大変です.でも,ワンコはとても元気が良くて,初対面なのに嬉しそうに尾を振ってます. 尻尾を持ち上げて出血箇所を確認すると,お尻にできた親指大の腫瘍が破れて,そこからの出血でした.この腫瘍は去勢していない雄犬に多く,肛門周囲腺腫とよばれています.出血も少なくなっていましたので,根本的に治療するには外科的に切除するしかない事を告げて,化膿止めのお薬を処方して帰りました. 原因がわかれば安心ですが,朝起きて,お尻の周りを血で真っ赤にしたワンコを見た時はびっくりしたでしょうね.
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