●2017年01月31日(火)
☆今日のワンコ☆ 「お腹の腫瘍が破れて出血したみたいで、帰宅したら、床に血が落ちてました」と18歳の猫が来院しました。猫のお腹には表面が破れた直径3センチくらいの乳腺腫瘍がありました。 乳腺腫瘍はそれほど血管が豊富な腫瘍ではないので、表面が破れて、火山の噴火口みたいになってもそれほど出血はしませんが、たまたま、腫瘍の中に液体が溜まってたのかなと思いながら、バンテージで洋服を作って、ガーゼをあてて、処置を終えました。 処置が終わって、待合室にいた飼い主の方が、「すみません、今、家から電話があって、うちの犬が怪我してるみたいで、すぐに連れてきます」と言うことで、処置を終えた猫を連れて、急いで帰っていきました。 しばらくすると、ワンコがやって来ました。右足の先からポタポタと血が滴ってます。このワンコ、何かの拍子に前足の爪を折ってしまったようで、そこからの出血です。爪は比較的出血の多いところで、ギュッと押さえておけば止まるのですが、しばらくはポタポタ出ます。どうも、室内の血を見た飼い主の方は、猫の乳腺腫瘍が破れて出血したと思ったみたいです。 ワンコは止血処置をしてからテーピングして治療を終えました。飼い主の方は、「間違えたけど、猫もついでに治療できて良かった、良かった」」と言いながら、帰っていきました。
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